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スヌーピー(ピーナッツ)と作者シュルツ氏に学ぶひきこもり脱出!☺️

結論から言えば、スヌーピー(ピーナッツ)はひきこもり脱出にとても役立ちます。
スヌーピーの打たれ強さやバイタリティーから私たちも学びましょう!


趣味と自己表現

スヌーピーは自作の小説を出版社に送って何度も断られていますが、それでもめげずに小説を書き続けては送っています。
これはポジティブというよりも、書き続けることが自己表現になっているんですね。好きだからやっているという所が大事です。
このスヌーピーの姿勢はもちろん駆け出し時代の作者チャールズ・M・シュルツ氏を反映しています。

スヌーピーは時には落ち込んだとしても、親友で小鳥のウッドストックがそばにいてくれます。
そして、スヌーピー自身多趣味で気晴らしの手段をたくさん持っているので、そんなに落ち込みを引きずりません。
きっと作者のシュルツ氏にもそんな素敵なお友達がいたことでしょう。
本当に仲の良いお友達がいることは生きる喜びにつながりますね。


趣味と友達作り

スヌーピーは多趣味であると言いましたが、彼は小説を書くほかにも、外科医、飛行機のパイロットに扮装(コスプレ?)して楽しむなど様々な趣味を持っています。
ひきこもり脱出においても趣味の世界を極め、自己表現力を養うことがとても有効です。それは自己表現の場を求めて、社会とつながろうという意欲に発展する可能性があるからです。

趣味を楽しみながら自己成長できるなら一石二鳥です。
スヌーピーが腕人形を巧みに操ってお芝居をすることや、ウッドストックやその仲間たちとの行軍は、立派なSST(ソーシャル・スキル・トレーニング)になっています。
これはコミュニケーション能力と想像力を養うのに役立ちます。

私たちの場合も、SST(というか話し方)の訓練を積んでおくと、ひきこもり脱出をしてアルバイト等をする際に圧倒的に有利です。話し方の習得はひきこもりの扉を開けるための鍵になります。

それから趣味は、肩の力を抜いて社会と接するトレーニングにもなります。何事も無駄な力みから解放されることが、上達への近道だからです。

スヌーピーは本当に友達を大切にします。チャーリー・ブラウンは飼い主でもあり、安心できる心の安全基地でもあります。
そして、もちろん渡り鳥のウッドストックや、砂漠に住む兄弟のこともいつも気にかけています。
ひきこもり脱出においても、友人や社会とのつながりが重要です。
たとえ今は誰も友達がいなくても、スヌーピーから学ぶことで最高の友達作りを学ぶことができます。



ピーナッツのキャラクターは作者の分身?

ピーナッツの世界は、スヌーピーの愛らしさゆえに子供向けの甘い世界のように思われるかもしれませんが、決してそうではありません。
ピーナッツの登場人物たちはそれぞれがアメリカ社会で厳しい現実と戦っています。
場面によっては孤独や不眠症などの深刻なテーマも扱っています。

ところでスヌーピー(ピーナッツ)の著者のチャールズ・M・シュルツ氏は、広場恐怖症で憂鬱症、しかも出不精で旅行嫌いだったといわれています。
ただし、普通の人よりは旅行する機会は多かったかもしれません。何しろ自家用ジェット機を所有し、パイロットの資格を持つ息子に操縦させていたのですから。

シュルツ氏は引っ込み思案で孤独を好むタイプだったようですが、それらの性格特徴が創作の原動力になっていたともいわれています。
内向的な性格であるにも関わらずひきこもりにならなくて済んだのは、日米の文化差もあるかもしれませんが、彼の人一倍強い自己表現欲求の為せる業だったといえるでしょう。


面白い絵を描く世界一素晴らしい職業

シュルツ氏の両親は、小さな頃から彼の自己表現欲求を妨害しませんでした。そこがとても大きいです。
普通はのび太のママのように、「遊んでばかりいないで勉強しなさい!」となってしまうところでしょう。

シュルツ氏は自分の仕事を仕事とは呼ばず、面白い絵を描く、世界一素晴らしい職業と呼んでいました。
彼はその素晴らしい仕事を完璧にこなすために決してアシスタントを使わず、絵もセリフもすべて自分の手で行っていたようです。
そのように自分が生み出したキャラクターたちを本当の子供のように可愛がっていたから、今でも世界中の人たちにほのぼのとしたユーモアを届けることができているのです。

読者の皆様もこれを機に、ピーナッツのコミック等を手に取ってみてはいかがでしょうか。いいえ、もう既に手に取っているかもしれませんね!


■参考文献
・『スヌーピーと生きる チャールズ・М・シュルツ伝』リタ・グリムズリー・ジョンスン(朝日文庫)
・『スヌーピーのもっと気楽に①なるようになるさ』チャールズ M.シュルツ/谷川俊太郎・訳/河合隼雄・解説(講談社+α文庫)



The author of this article is Tomohiro, a Japanese Hikikomori Escape Guide.


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